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2018年6月登載

パス学習コーナー

1.BOMの現状と今後

第3回:BOMに関するよくある質問

「BOMを導入するメリットは?」「BOMを導入したけれど、どのように使いこなしたらいいの?」など医療機関の皆様がお持ちのBOMに関する鋭い質問、素朴な疑問について、有識者の先生方がお答えいたします。

BOMはクリニカルパス学会が作成したアウトカムのマスターですが、今後、日本の標準規格になり、将来的に電子カルテには標準搭載されるのでしょうか?

副島先生

BOM(読み:ビーオーエム)とは Basic Outcome Master®の略で、クリニカルパス学会が監修し、アウトカム用語を標準化して作成されたマスターです。
2009年10月にマスターの整備を開始し、最新版であるVersion2.2では、既に国内における標準規格であるMEDIS-DCの看護実践用語標準マスターVer.2.8とのひも付けを追加しました。
BOMは、現時点では日本クリニカルパス学会の標準規格ですが、徐々に普及しつつあります。まだまだ臨床現場の記録に対する認識や電子カルテ開発ベンダーの対応力に課題はありますが、現在、記録から臨床データを抽出してくる場合の標準言語規格は他にはないので、事実上唯一のマスターといえます。
今後、BOMが活用できる環境を整える意味でも、国の認証をいただけるように働きかけているところです。

回答者:日本クリニカルパス学会 理事長(支部熊本県済生会 支部長)副島先生


クリニカルパスの件数が少ない個人病院で使用する場合にも、BOMを導入するメリットがありますか?

町田先生

BOM導入のメリットは多岐に渡ります。
まず第一にBOMを導入することで、アウトカムと観察項目の用語の標準化がなされます。標準化には様々なメリットがありますが、その一つとして、職種間の認識のばらつきをなくし、チーム医療を促進することがあげられます。チーム医療の活性化には医師だけでなくメディカルスタッフの協力は欠かせません。そのためBOMの導入には言語の標準化を通じたチームの活性化という効果があります。
次に、BOMは、 看護実践用語標準マスターとのひも付けがされています。このため、BOMの導入には、パスの記録と看護記録を統合したデータとして活用することができるというメリットもあります。これらのデータは、パスの分析や改訂に活用できるのはもちろんのこと、経営的視点から見れば、限りある医療資源の中で、「何を選択し、何に集中するべきであるのか」という経営判断の材料としても活用できます。そのため、経営面からも効果が期待できるものと考えられます。

回答者:日本クリニカルパス学会 理事(標準化委員会 委員長、済生会熊本病院 副院長)町田先生

BOM導入のメリットに関しては、以下の取材事例もご参照ください。

BOMに付属しているBOM Path Supportは、どういったものでしょうか?

中熊さん

BOM Path Supportは、BOM仕様のパスの作成を支援するソフトです。
FileMaker®のランタイム版で構築しております。最新のBOMを実装しており、自院の電子カルテにBOMを設定いただく前のテストとして、また、新規パスの作成やパスの改訂などにも使用いただけるソフトです。参考までに12種類のパスをサンプルとして実装しております。
BOMの導入時だけでなく、新規パス作成、改訂などの際にも是非、ご活用ください。

※ ファイルやデータを作る機能をなくし、操作機能のみとした再生専用ソフトで、FileMaker®を持たない方でも使用できるようにしたソフトです。

回答者:日本クリニカルパス学会 標準化委員会 委員(済生会熊本病院)中熊さん


マスターにない用語を使っている場合は、どうしたらよいですか?

中熊さん

BOMでは表現できないものや、新規技術などで新たなアウトカムが必要な場合は、しばらく「Others」に格納する運用をお願いします。
日本クリニカルパス学会では、年に1回「Others」に関する情報収集を行っております。いただいた情報は、日本クリニカルパス学会の標準化委員会において審議の上、追加の作業を行っております。
是非、ご協力の程、宜しくお願い致します。(情報提供いただきました全ての用語をBOMに追加するわけではございません。)
なお、Othersは、各施設の実態に沿う形で運用をお願いしています。
参考までに当院の運用を示します。

大分類:その他
中分類:なし
アウトカムコード:O99991から採番


回答者:日本クリニカルパス学会 標準化委員会 委員(済生会熊本病院)中熊さん

KK-18-06-22452

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